ホウセンカ

学名:Impatiens balsamina  

ホウセンカ(鳳仙花)[別名:ツマクレナイ] ツリフネソウ科ツリフネソウ属

東南アジア原産で、観賞用に栽培される1年草。

丈は30-80cm。茎は軟らかい。葉は互生し、長楕円形で鋸歯があり、先端が尖る。晩夏から中秋にかけ、葉腋に紅・白・淡紅色などの花を付ける。花弁は3個(このうち左右にあるものは途中で2裂し、4個の花弁のように見える)、花弁の外側に3個のやや色の薄い花弁状の顎があり、一部は距として後方に突き出る。雄蕊は5個で、合生して雌蕊を覆う。本来の花色は赤だが、園芸品種の花に赤や紫と白の絞り咲きもある。現在の園芸種は、大半が椿咲きと呼ばれる八重咲き、距のないものもある。
花期は7-9月。
果実は蒴果で、熟すと果皮の内外の細胞の膨圧の差によって弾性の力を蓄積し、弾けて種を遠くに飛ばす。

※ 名は、中国名である鳳仙花をそのまま音読みにしたもの。
 別名のツマクレナイは、花弁から出る赤い汁にミョウバンやカタバミの汁を混ぜ、爪に塗ってマニキュアのように使ったことから。


主写真撮影日:2016-09-10   撮影地:群馬県高崎市 (植栽)
撮影者:MOMO