ナンキンマメ

学名:Arachis hypogaea  

ナンキンマメ(南京豆)[別名:ラッカセイ、ピーナッツ] マメ科ナンキンマメ属

南アメリカ原産で、果実(豆)を食用にするために栽培される1年草。世界中の熱帯から寒冷地を除く温帯に広く栽培される。

丈は50cm程。茎は基部から枝分れして、枝は地面をはって伸び、長さ1-1.5mになる。主茎は直立するが分枝より短い。葉は2対の4小葉からなる複葉で、暗いときは対の小葉が合わさって閉じ、光が当たると開く睡眠運動をする。花は葉腋に付き、黄色の径1cm程の蝶形花。夏の早朝に咲き、昼にはしぼむ。自家受精し、開花後5日後頃から子房と花托との間(子房柄)が伸びて地中に潜り込み、先端の子房が地表下数cmのところで肥大して莢となる。また茎の基部の地中にある部分に地下花がつき、これらは閉花のまま自家受精して結実することがある。
花期は8-9月。
莢の表面は網状の凹凸のある多肉質で、養分を吸収することができ、熟すると乾燥して堅い莢殻となる。莢は長さ2-5cmで、内部に普通は2個、品種によっては1-5個の種子(豆)がある。種子は長さ約2cm(品種によっては1cm未満)で、紅褐色や橙黄色の薄い種皮(甘皮)に包まれ、種子は乳白色。

※ 名は、過去に中国、東南アジアを南京(なんきん)と呼び、中国から渡来した豆から、南京豆と呼ばれた。
 ラッカセイは、花後に、子房の柄が伸びて地中に潜り、豆を作る様子から、落花生の名が付き、それをそのまま音読みにしたもの。


主写真撮影日:2016-08-25   撮影地:神奈川県秦野市 (植栽)
撮影者:MOMO