ウキツリボク

学名:Abutilon megapotamicum  

ウキツリボク(浮釣木)[別名:チロリアンランプ、アブチロン] アオイ科イチビ属

ブラジル原産で、観賞用に植栽される常緑半蔓性低木。

丈は30-150cm、長さは5m程になる。葉は互生し、葉身は10cm程の披針形~卵形で、葉縁には粗い鋸歯がある。葉柄があり、托葉を持つ。花は葉腋に1つだけ付く。釣鐘形の赤色の萼から黄色の花を覗かせ、萼は5裂、花弁は5枚、雄蕊は複数で雄蘂筒を形成。花柱は5個以上で、雄蘂筒に囲まれる。咲き終わる頃には花芯が黒く色付く。
花期は4-12月。
果実は蒴果。

※ 名は、ウキ(浮標)を付けて魚釣りをしているような花木の姿を、見立てたことから。
 別名のチロリアンランプは、オーストリアのチロル地方の赤い洋灯に例えた呼び名。
 アブチロンは属名で、和名はイチビ属、210種以上が存在する。Abutilon megapotamicumをベースにした、園芸改良種もある。


主写真撮影日:2016-08-25   撮影地:神奈川県秦野市 (植栽)
撮影者:MOMO