学名:Liquidambar formosana
フウ(楓)[別名:アメリカフウ] フウ科フウ属中国南部・台湾原産で、公園樹や街路樹として植栽されている落葉高木。
樹高は普通20-25mほど大きいものでは40mに達する。樹皮は黒褐色。老木では縦に浅く裂ける。本年枝は緑色を帯びた暗灰色~栗灰色で、軟毛や粗い毛が生える。楕円形の皮目が多数ある。側生する枝は短枝化しやすい。葉は互生、葉身は長さ12-22cm、幅7-16cmで、掌状に3中裂する。縁には鋭い微鋸歯がある。表面は無毛、裏面は脈沿いに縮毛がある。葉柄は長さ5-10cm。秋には紅葉する。雌雄同株。葉の展開と同時に開花する。雄花序は総状に集まって上向きに付き、雌花序は1個が垂れ下がる。
花期は4月頃。
果実は蒴果が多数集まった集合果で、径2.5-3cmの球形。果実には翼があり、長楕円形で長さ7-9mm。
※ 名は、中国名の音読み。
日本には江戸時代に渡来。
葉の形はカエデによく似るが、カエデの仲間は葉が対生、また果実は翼果になる。
[近縁種]
モミジバフウ:別名はアメリカフウ。北アメリカ中南部・中央アメリカ原産。
葉は掌状に5裂しモミジに似る。
主写真撮影日:2013-12-15 撮影地:神奈川県相模原市南区 麻溝公園 (果実、植栽)
撮影者:MOMO