ケムリノキ

学名:Cotinus coggygria  

ケムリノキ(煙の木)[別名:スモークツリー、ハグマノキ] ウルシ科ケムリノキ属

ヨーロッパから中国が原産で、観賞用に植栽される落葉小高木または低木。

樹高は3-5m。葉は互生、長さ3-8cmの倒卵状楕円形で、全縁ときに少し鋸歯のあるものもある。芽吹いた葉は暗紫赤色でやがて緑に変わる。秋には黄色・橙色・赤色に紅葉する。雌雄異株。杯形に広がる枝先で密に枝分かれしながら、長い花序を作り、径約3mmの5弁花を付ける。雌株の無数の羽毛状の円錐花序は長さ15cm、緑色から淡黄色、灰色に変化する。実際に咲く花は少しで大半が不稔花。煙状の姿は、咲いた花の果実が成る頃に、不稔花の花柄が糸状に細長く伸びて煙状に見えるもの。雄株では花序が短く、煙状にはならない。 
花期は5-6月。花柄の展開は6-7月。

※ 名は、開花後の花穂が煙のように見えることから。
[園芸種]
  ロイヤル・パープル:Cotinus coggygria‘Royal Purple’ 葉が紫色の品種。秋には赤みを帯びて美しく紅葉する。
  フレーム     :Cotinus‘Flame’ ケムリノキ属の交雑種。生育おう盛。
            葉はスモークツリーよりも大きく、オレンジ赤色に紅葉する。煙状の花序はピンクがかった赤色。
  グレース     :Cotinus‘Grace’ ケムリノキ属の交雑種。葉色は‘ロイヤル・パープル’に似た赤紫色。
            生育旺盛。花序は赤色で煙状になる。   


主写真撮影日:2016-07-24   撮影地:神奈川県相模原市南区 麻溝公園 (果実、植栽)
撮影者:MOMO