カシワバアジサイ

学名:Hydrangea quercifolia  

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) アジサイ科アジサイ属

北アメリカ東南部原産で、観賞用に植栽される落葉低木。

樹高は0.5-2m。原産地の野生種は高さは2-3m、大きいものは高さ8m近くになる。地下に走出枝を伸ばし、群生する。若枝は樹皮がフェルト状、淡褐色、古くなると薄片状に裂ける。葉は対生し、3-7個の尖った裂片があり、長さ10-30cm、大きいものは柏状の葉形になる。葉表は黄緑色~暗緑色。葉裏は銀白色。葉は秋に黄色~赤色に紅葉する。枝先に長さ15-30cm、幅8-13cmの円錐花序を上向きに出し、花を多数付ける。花は初期に緑色を帯び、乳白色~白色になり、後に紫色を帯び、タン色~赤さび色に退色して冬まで残る。原種は外側に大きな装飾花を多数付け、内側に小さな両性花が付く。園芸品種は装飾花だけのものが多く、八重花の品種もある。
花期は5-7月。
蒴果は両性花だけにでき、暗褐色。

※ 名は、葉の形がカシワの葉に似ることから。
園芸品種が多数ある。
  スノーフレーク  :Snowflake 日本でよく植えられている八重花の品種。
  スノークイーン  :Snow Queen 一重花の花が大きく、密につき、秋になると葉が赤く紅葉する。
  ハーモニー    :Harmony 装飾花が多く八重咲きで花序が大きい。
  アリス      :Alice 花が白色からピンクに色あせていく。
  ルビースリッパーズ:Ruby Slippers 花が白色からルビーレッドに変わる。
 [近縁種]
  ノリウツギ   :葉に切れ込みはない。園芸種にグランディフローラ、ライムライト、ディアマンルージュ、ヴァニラフライスなどがある。
  アメリカノリノキ:樹皮が色の違ういくつかの薄い層に剥離する。園芸種にアナベルがある。


主写真撮影日:2012-06-16   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO