カラマツ

学名:Larix kaempferi  

カラマツ(唐松、落葉松)[別名:フジマツ] マツ科カラマツ属

宮城県の蔵王山から石川県の白山までの本州の、亜高山~高山の日照の良い乾燥した場所に自生する落葉高木。植林も多くされている。

樹高は20m、幹径60cmほどになる。森林限界付近では低木状になる。樹皮は褐色。粗く割れて剥がれ落ちる。枝は長枝と短枝という二形性を示し、長枝は10-50cmになる一方、短枝は一つの芽のみからなり、1-2 mmの長さしか無い。葉は針形で、白い粉に覆われた薄い緑色であり、長さは2-5 cm。秋には葉は黄色く色づき、褐色の冬芽を残して落葉する。雌雄同株。花は短枝に付き、下向きの雄花と上向きの紅紫色の雌花が付く。雌花の基部には葉がある。
花期は5月。
果実は球果で、長さ2-3.5cm、径約2cm。開花したその年の秋に熟す。種鱗の先は反りかえる。

※ 名は、葉の様子が唐絵に描かれた松に似ていることから。
 日本固有種。
 [近縁種]
  グイマツ:球果がカラマツより小形で、種鱗が反り返らない。別名シコタンマツ。


主写真撮影日:2015-06-07   撮影地:群馬県嬬恋村 湯の丸高原
撮影者:MOMO