カギカモジゴケ

学名:Dicranum hamulosum  

カギカモジゴケ(鈎髢苔) シッポゴケ科シッポゴケ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の樹幹・高地ではハイマツの基部や地上に群生する蘚類。

茎は高さ2-2.5cmで密に葉を付ける。葉は長さ5-6.5mm、線状披針形で上部は細く溝状に凹み、乾くと強く巻縮する。葉縁の中部は2細胞、小さな歯が2列に並ぶ。中肋は葉先に終わり、葉の上部のほぼ1/3を占め、背面には密に乳状突起(パピラ)がある。葉身上部の細胞は方形~矩形、長さ13-25μmで一様に肥厚し、ところどころの背面に1個の乳状突起(パピラ)のある細胞が点在する。蒴は直立し、相称。枝上の無性芽はない。

※ 名は、姿が「添髪」を意味する「カモジ」に似ていること、乾燥すると鉤形になることからと推定される。
 蒴が無い状態では、チャシッポゴケとの区別が困難。


主写真撮影日:2016-08-07   撮影地:長野県東御市 池の平湿原
撮影者:MOMO