イワノガリヤス

学名:Calamagrostis langsdorffii  

イワノガリヤス(岩野刈安)[別名:ネムロガヤ] イネ科ヤマアワ属

北海道・本州・四国の、亜高山帯から高山帯の湿地や草地に生育する多年草。

丈は80-120cm。根茎は横に這って群生する。葉は長さ10-25cm、幅3-8mm程の細長い灰緑色、先が尖り縁はざらつく。茎はふつう単立する。茎の先に10-25cmの円錐花序を出し、枝を半輪生状に出し、やや密に1個の小花からなる小穂を付ける。基盤に小花と同じ長さの白毛がある。小穂は紫褐色を帯び、花序の先は垂れ下がる。包穎は開花後も閉じない。護穎の芒は包穎外にでない。包穎は微細な突起毛を密生する。
花期は7-9月。

 [近縁種]
  ヒメノガリヤス :山地の渓谷・斜面に生育。葉鞘口部の背に毛叢がある。
           芒(のぎ)は護頴の基部近くから出て、護頴と同長以下、小穂から突き出ない。
  タカネノガリヤス:第1苞頴の先が尾状に尖り、第2苞頴より長く、芒が護頴の中央付近から出て短い。


主写真撮影日:2016-08-07   撮影地:長野県東御市 池の平湿原
撮影者:MOMO