キンカン

学名:Citrus japonica  

キンカン(金柑)[別名:キンキツ、マルキンカン] ミカン科ミカン属

中国原産で、果樹や観賞用に栽培される常緑低木。

樹高は1-2m。樹皮は緑色。長さ1.5cmほどの棘がある。葉は互生。葉身は長さ4-10cm、幅1.5-3cmの卵状楕円形または長楕円状披針形。先端は鈍く、基部は楔形。上半部には浅い鋸歯がある。質は厚く、表面には光沢があり、裏面には明るい油点が密にある。葉柄は長さ3-12mm,ごく狭い翼がある。初夏、葉腋に香りのある白い花を1-3個付ける。花径は約2cm、花弁と萼片は5個。雄蕊は多数。花糸は数個ずつ合着し、筒状になる。
花期は6-7月。
果実はミカン状果。径2-3cmの球形、11-12月に黄色に熟す。表面に油点がある。

※ 名は、「柑」はミカン類の総称で、「金」は果実が熟すると黄金色になることから。
 日本には江戸時代に渡来。
 果実は甘酸っぱく、生食できる。他の柑橘類と異なり、果皮に甘みがある。ジャムや砂糖珥煮として風邪薬、咳止めにも使われる。
 [近縁種]
  ナガキンカン:別名はナガミキンカン、果実が細長い。


主写真撮影日:2015-12-20   撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実、植栽)
撮影者:MOMO