サンゴジュ

学名:Viburnum odoratissimum var. awabuki  

サンゴジュ(珊瑚樹) レンプクソウ科ガマズミ属

関東地方南部以西の本州・四国・九州・沖縄の、山地(特に沿海地)の谷筋に多く自生する常緑高木。

樹高は20mほどになる。樹皮は灰褐色。葉は対生。葉身は長さ7-20cm、幅4-8cmの楕円形~長楕円形。縁は全縁、または波状の鋸歯がある。表面には光沢があり、裏面全体に細かい腺点がある。成葉では裏面の脈腋に星状毛が生える。枝先に長さ5-16cmの円錐花序を出し、径6-8mmの白色の花を多数付ける。
花期は6月。
果実は核果。長さ7-9mmの楕円形~卵形で、8-10月に赤くなり、完全に熟すと黒くなる。

※ 名は赤い果実がたくさん付き、果序の枝も赤く染まる様子を珊瑚に見立てたもの。
  延焼防止の防火樹として庭木や生垣によく用いられる。


主写真撮影日:2013-09-29   撮影地:神奈川県秦野市 (果実)
撮影者:MOMO