ミヤコイバラ

学名:Rosa paniculigera  

ミヤコイバラ(都茨) バラ科バラ属

新潟/長野県以西の本州・四国北部・九州北部の、低山や丘陵の乾いた所などに生育する落葉低木。(中央構造線より北に分布)

主幹は直立し樹高は0.5-1m。新枝は緑色。大きな鉤型の刺に小さな刺が混じり、しばしば腺毛がある。葉は互生。長さ5-12cmの奇数羽状複葉で、小葉は2-4対ある。頂小葉と側小葉はほぼおなじ大きさで、長さ2-3cmの倒卵状楕円形または長楕円形。頂小葉の先端は尖り、側小葉はやや丸い。縁には鋭い鋸歯があり、基部は広い楔形または円形で、両面とも無毛。裏面は白みを帯びる。托葉は葉柄と合着し、上部の縁には先端が腺になった鋸歯がある。枝先の円錐花序に白い花が多数付く。花は径2-3cm。花弁は倒卵形で5個。雄蕊は多数。雌蕊の花柱は合着して柱状になる。花柱には毛が多い。花序に腺毛があるものと、ないものがある。萼の内面全体と背面の縁には綿毛が密生する。
花期は6-7月。
果実は偽果。直径6-7mmの卵球形で、10-11月に赤く熟す。

※ 名は京都周辺に自生することからという説がある。


主写真撮影日:2013-07-07   撮影地:長野県松本市 白骨温泉
撮影者:MOMO