マサキ

学名:Euonymus japonicus  

マサキ(柾、正木) ニシキギ科ニシキギ属

北海道南部・本州・四国・九州・沖縄・小笠原諸島の、海岸近くの林内や林縁に生育する常緑低木。暖地に多く、生け垣用にも植栽される。

樹高は2-6m。樹皮は暗褐色。縦に浅い溝がある。本年枝は緑色で丸い。葉は対生、稀に互生する。葉身は長さ3-8cm、幅2-4cmの楕円形。縁には浅い鋸歯がある。質は厚く、両面とも無毛。葉柄は長さ約1cm。葉腋から集散花序を出し、黄緑色または緑白色の花を7-15個付ける。花は径約7mm。花弁、萼片、雄蕊は4個。花盤が発達し、雄蕊は花盤の縁に付く。
花期は6-7月。
果実は蒴果で、径6-8mmの球形で、11-1月に紅色に熟し、4裂する。種子は橙赤色の仮種皮に包まれ、落ちずにぶら下がる。

※ 名は、葉が常緑のため、真青木(まさおき)からの転訛という説があるが、確定的ではない。
 [近縁種]
  ツルオオバマサキ:葉が大きく、下部の枝が蔓状に這う。関東地方から東海地方の海岸に生育する。


主写真撮影日:2016-07-03   撮影地:神奈川県相模原市緑区 (植栽)
撮影者:MOMO