ケヘチマゴケ

学名:Pohlia flexuosa  

ケヘチマゴケ(毛糸瓜苔) ハリガネゴケ科ヘチマゴケ属

本州・四国・九州・沖縄の、地上や岩上、ときに腐木上に生育する蘚類。

茎は長さ1-2cm、葉は披針形、長さ1.5-2.5mm、乾いてもあまり縮れない。葉縁は舷が無く、上部に小歯があり、中部以下では反曲することが多い。中肋は葉先に達するか、またはその近くで終わる。葉身細胞は線状六角形~線形、長さ75-95μm。雌雄異株。雌苞葉は線形で長く、0.8mm程度。蒴柄は茎よりもずっと長くて3-6cm。蒴は洋梨形で短い頸がある。外蒴歯にパピラ(乳状突起)があり、内蒴歯の間網は痕跡的または欠く。胞子は径15-22µm。2-4本の細くねじれた小枝状の無性芽を上方の葉腋に多数付けることがある。

※ 名は、無性芽が細く毛の様に見え、ヘチマのような形の蒴を付けることから。
 [近縁種]
  ホソエヘチマゴケ:ケヘチマゴケ同様、無性芽を多数つけるが、無性芽が2本のねじれからなり、糸状。
           蒴が小形。北海道~九州の山地の地上に生育する。


主写真撮影日:2016-06-26   撮影地:東京都町田市 芹が谷公園
撮影者:MOMO