ホソミツヤゴケ

学名:Entodon sullivantii  

ホソミツヤゴケ(細身艶苔) ツヤゴケ科ツヤゴケ属

本州・四国・九州の、低地~山地の岩上や木の根元に生育する蘚類。

体はやや大きい、中形。茎は長さ3-7cm、這い、やや羽状に分枝し、葉がゆるく扁平に付く。茎葉は長さ1.5-2mm、卵状披針形で鋭頭、葉身細胞は線形で長さ55-75μm、幅3-5μm。枝葉の先の縁には微歯がある。雌雄異株。蒴柄は赤褐色、長さ1.5-2cm。蒴は長さ2-3mmの円柱形。蒴帽は僧帽形。外蒴歯の上部にパピラ(乳状突起)があるが、下部に密に横条がある。内蒴歯は線形、淡黄色、平滑、外蒴歯より短い。胞子は径12-14μm。

 [近縁種]
  ヒロハツヤゴケ:葉が明瞭に扁平につき、枝葉が全縁で、葉身細胞の幅がやや広い。
          蒴柄が長さ7-15mmと短く、褐色~赤褐色。外蒴歯の全面にパピラがある。胞子は径15-20µm。


主写真撮影日:2016-06-21   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO