ヒメシワゴケ

学名:Aulacopilum japonicum  

ヒナノハイゴケ(姫皺苔) ヒナノハイゴケ科ヒメシワゴケ属

関東地方以西の本州・四国・九州の、樹皮上に暗緑色のマットを作って生育する蘚類。

茎・枝ともに樹皮上を這い、立ち上がらない。葉は扁平に付くが、枝の背側と腹側に付く葉で多少形と大きさが異なる。背側の葉は卵形でやや非相称、長さ0.5-1mm、腹側の葉はより細く、長さ0.5-0.65mm、いずれも先は鈍頭~鋭頭で透明尖は無く、全縁で中肋は無い。葉身細胞は六角形、長さ20-30μm、薄壁、全面に密に小さなパピラ(乳状突起)がある。蒴は枝端に付いて直立し、雌苞葉から僅かに出る。蓋には短い嘴がある。口環がある。蒴歯は無い。胞子は直径20-30µm、密にパピラがある。

※ 和名の由来は不明。
 [近縁種]
  アオシマヒメシワゴケ:暖地の海岸近くの樹幹に付く。葉先に透明尖があり、葉身細胞がやや小さい。
             絶滅危惧種になっている。


主写真撮影日:2016-06-23   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO