ナミガタタチゴケ

学名:Atrichum undulatum  

ナミガタタチゴケ(波形立苔)[別名:タチゴケ] スギゴケ科タチゴケ属

北海道・本州・四国・九州の、半日陰の土上に群生する蘚類。

茎は長さ4cm近くになり、分枝しない。葉は披針形で長さ8mm以下、乾くと強く巻縮する。葉身部には横じわがあり、背面では横じわ沿いに幾つかの歯が並ぶ。葉縁の舷は2列ほどの細胞からなり、対になった歯が並ぶ。中肋は葉先に達し、背面上部に鋭い歯がある。中肋上に4-6列の薄板があり、3-4細胞の高さがある。葉身細胞は六角形~ほぼ方形かやや幅広で、長さ17-25μm。雌雄同株、蒴柄は1茎にふつう1本(ときに3本まで)、長さ2.5-4cm。蒴は円筒形でやや湾曲し、長さ3-4.5mm。

[近縁種]
 ムツタチゴケ:やや小形、葉はやや幅広く、横しわが弱い。蒴柄は1茎に2-3本で黄褐色。
 ヒメタチゴケ:茎の高さが2cm以下で、葉の長さも5mm以下と小形。葉身細胞は長さ12-18µm。蒴柄は黄色。


主写真撮影日:2016-04-12   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO