ホソバミズゼニゴケ

学名:Pellia endiviifolia  

ホソバミズゼニゴケ(細葉水銭苔)[別名:ムラサキミズゼニゴケ] ミズゼニゴケ科ミズゼニゴケ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、湿った地面や水辺などに生育する苔植物。

葉状体はしばしば紅紫色を帯び、長さ2-5cm、幅6-8mm、中央部で厚さ約10細胞層、全縁。腹鱗片は腹面のみにある。雌雄異株。雄株は雌株と混生すると矮小化する。雌包膜は円筒形で、先端は鋸歯状。造卵器の保護層(カリプトラ)は雌包膜から突出しない。無性芽は晩秋~冬に多数発生する。蒴は蒴は長い柄に付き、暗褐色の球形、4裂し、基底に弾糸柄がある。弾糸は2-4本、螺旋の肥厚がある。胞子は楕円体、多細胞性、胞子は長さ70-80μm、幅35-40μm、黄緑色。

※ 左写真の、ホソバミズゼニゴケと混生している蘚類は、シノブゴケ科キヌイトゴケ属のコケと推定。


主写真撮影日:2013-05-26   撮影地:長野県須坂市 米子渓谷
撮影者:MOMO