カミカワスゲ

学名:Carex sabynensis  

カミカワスゲ(上川菅) カヤツリグサ科スゲ属ヒエスゲ節

北海道・本州の北部の、日照の良い草地に生育する多年草。

丈は20-40cm。根茎は密に叢生して大株となり、匐枝は出さない。基部の鞘は黒褐色で、著しく繊維状に細裂する。小穂は茎の上方にややまとまって付き、頂小穂は長さ雄小穂は1-1.5cm、雄性で1個、側小穂は長さ5-15mm、雌性で1-2個付く。
花期は5-6月。
果胞は倒卵形で、細脈が明らか、有毛、上部は急に狭まり短嘴となり、口部は明瞭な2歯になる。痩果の頂部には小さな環状の付属体があり、3稜形。

※ 湿原で谷地坊主となっていることも多い。
 [近縁種]
  ツルカミカワスゲ:カミカワスゲの変種で地下匐枝を出す。


主写真撮影日:2016-05-29   撮影地:長野県飯山市 斑尾高原 希望湖
撮影者:MOMO