学名:Osmundastrum cinnamomeum var. fokiense
ヤマドリゼンマイ(山鳥薇) ゼンマイ科ヤマドリゼンマイ属北海道・本州・四国・九州・沖縄の、日照の良い湿原・林内などに生育する夏緑性シダ。
草丈は70-100cm。根茎は短く、這うか又は斜上する。葉は2形、若いうちは緩い長い毛で覆われ、成長すると毛が無くなる。葉柄は短い。栄養葉の葉身は黄緑色、柔らかい紙質、長さ30-80cm、幅15-25cmの卵状披針形、単羽状葉、先端は次第に細くなる。羽片は20対以上付き、無柄、中裂~深裂し、裂片は円頭、全縁。胞子葉は短く、赤褐色、2回羽状複葉、5-6月に出て、夏までに枯れる。羽片は長さ2-4㎝、幅約1.5cm。
※ 名は、「ヤマドリが棲むような場所に自生する」または「若芽の形がヤマドリの尻尾に似ているから」の説がある。
ゼンマイ同様、栄養葉の若芽は山菜として食用にされる。
主写真撮影日:2016-05-28 撮影地:長野県長野市 戸隠森林植物園
撮影者:MOMO