ギョウジャニンニク

学名:Allium victorialis subsp. platyphyllum  

ギョウジャニンニク(行者葫) ヒガンバナ科ネギ属

北海道・近畿地方以北の本州の、亜高山帯の針葉樹林、混合樹林帯の水湿地に生育する多年草。

花茎の丈は30-50cm。長さ20-30cm、幅3-10cmの葉を持ち、強いニンニク臭を放ち、地下にラッキョウに似た鱗茎を持つ。葉は根生、扁平で下部は狭い鞘となる。初夏、花茎の頂端に、白色または淡紫色の小花を多数付ける。種子のほかにも不定芽でも増殖する。
花期は6-7月。

※ 名は、山にこもる修験道の行者が食べたことからとも、逆にこれを食べると滋養がつきすぎて修行にならないため、食べることを禁じられたからとも言われる。
 生育速度が遅く、播種から収穫までの生育期間が5年から7年と非常に長いため、希少な山菜とされる。


主写真撮影日:2017-07-20   撮影地:群馬県渋川市 赤城自然園
撮影者:MOMO