学名:Robinia pseudoacacia
ハリエンジュ(針槐)[別名:ニセアカシア] マメ科ハリエンジュ属北アメリカ原産で、明治時代初期に渡来し、各地で砂防用に植栽されている。崩壊地・川岸・土手などに野生化しているものも多い落葉高木。
樹高は15m程になる。樹皮は淡褐色。縦の深い割れ目が目立つ。枝は脆く太い枝でも折れやすい。新枝には稜があり無毛。しばしば托葉が変化した刺がある。葉は互生。長さ12-25cmの奇数羽状複葉で、3-11対の小葉がほぼ対生する。小葉は長さ2.5-5cmの楕円形で全縁。質は薄く、無毛または伏した短毛がある。葉腋から長さ10-15cmの総状花序を垂らし、香りの良い白色の蝶形花を多数付ける。花は長さ約2cm。萼は広鐘形で有毛、上部は5裂する。
花期は5-6月。
豆果は長さ5-10cm、幅1.5-2cm、背軸側に狭い翼があり、表面は無毛。10月頃に熟し、2つに裂開して3-10個の種子を出す。
※ 名は、「槐(エンジュ)」に似た木で、枝や幹にはトゲがあることから。
ニセアカシアは、当初、アカシアの名で呼ばれていたが後に、本来のアカシアが導入され、区別するためにニセアカシアと呼ばれる事になったが、学名のRobinia pseudo‐acaciaの、pseudoは「偽」とか「まがい物」の意味を持ち、直訳でもある。
主写真撮影日:2014-05-31 撮影地:群馬県沼田市
撮影者:MOMO