サルメンエビネ

学名:Calanthe tricarinata  

サルメンエビネ(猿面海老根) ラン科エビネ属

北海道・本州・四国・九州の、ブナ林などの深山の落葉樹林下に生育する多年草。

花茎の丈は30-50cm。球茎は長さ1.5-2.5cm、直径1.5-2.5 cmの卵状球形。葉は根元に束生し、2-4枚で、長さ15-25cm、幅6-8cmの倒披針形。脈があり、先が尖る。茎頂に、10-15個の黄緑色の花を疎らに付ける。萼片と側花弁は黄緑色で披針形、唇弁は赤褐色を帯び、縁は縮れ、中央に3個のとさか状の突起がある。蕊柱は薄黄緑色で、長さ0.5-0.6cm、幅0.4cm。距はない。
花期は4-6月。
果実は、蒴果。

※ 名のサルメンは、唇弁が赤みを帯びてしわが寄っているのをサルの顔に見立てたことに由来。


主写真撮影日:2016-05-28   撮影地:長野県長野市 戸隠森林植物園 (植栽)
撮影者:MOMO