学名:Neolindleya camtschatica
ノビネチドリ(延根千鳥) ラン科ノビネチドリ属北海道・本州・四国・九州の山地から亜高山・高山の樹林下に生育する多年草。
丈は20-60cm。茎は直立する。葉は楕円形で、4-7枚が互生する。葉の先端は尖り、縁は波状に縮れ、3-5筋の葉脈が目立つ。葉の基部は鞘状になって茎を抱く。茎先に穂状花序を出し、淡紅紫色の花が密集して咲く。苞は披針形。唇弁の先は3裂し、中裂片は側裂片より短い。距は細くて短く、先が曲がる。
花期は5-7月。
果実は蒴果になる。
※ 名は、近縁属のテガタチドリの肥厚した根茎の形が掌状で「手形」であるのに対し、本種の根は掌状にならず、伸びるため「延根」と名付けられた。
主写真撮影日:2016-05-28 撮影地:長野県長野市 戸隠森林植物園
撮影者:MOMO