ヒレアザミ

学名:Carduus crispus  

ヒレアザミ(鰭薊) キク科ヒレアザミ属

本州・四国・九州の、湿った草原・休耕田・湿地などに生育する多年草。

丈は60-100cm。茎は直立して高さ1m前後になり、縦に2条の翼がある。葉は羽状に中~深裂して長さ5-20cm、縁の鋸歯の先は翼と共に鋭い細い刺となり、下面は始め白いくも毛がある。総苞は釣鐘形で長さ20mm、幅17-27mm、外片は次第に短く、中片と共に先は細い刺となって反り返る。花床には剛毛がある。花冠は紅紫色、稀に白色で深く切れ込む。花柱の先は2裂してやや開出しその枝のすぐ下はふくらんで乳頭状の毛がある。小花はすべて同形で両性。
花期は5−7月。
痩果は長楕円形、無毛で長さ約3mm、幅1.5mm。冠毛は長さ15mm、剛毛状で僅かにざらつき、基部は環状に付く。

※ ユーラシア原産で、古い時代に大陸から帰化したと考えられている。
  名は、茎に幅の広いヒレが付くことから。


主写真撮影日:2016-05-29   撮影地:長野県木島平村
撮影者:MOMO