ゲジゲジシダ

学名:Thelypteris decursive-pinnata  

ゲジゲジシダ(蚰蜒羊歯) ヒメシダ科ヒメシダ属

東北地方中部以南の本州・四国・九州の、林縁や崖下などに生育する夏緑性のシダ植物。

丈は30-60cm。根茎は短く斜上し、葉を叢生する。葉柄は長さ10-25cm、わら色、基部の鱗片は褐色、線状~線状三角形。葉身は草質で、両面に毛が生え、長さ 20-50cm、幅5-12cm、披針形、単羽状葉~2回羽状深裂、基部は幅が狭くなる。羽片は線状披針形、最も軸に近い部分は中軸に沿って翼状になる。裂片は長楕円形~卵状長楕円形。胞子嚢群(ソーラス)は小さく、円形~楕円形で、縁と中肋の中間に付く。包膜は無い。

※ 名は、中軸に羽片が交互に付いて羽片の間に翼がありジグザグに見えるので、ムカデの仲間のゲジゲジになぞらえたもの。


主写真撮影日:2016-05-18   撮影地:東京都町田市 忠生公園
撮影者:MOMO