クサソテツ

学名:Matteuccia struthiopteris  

クサソテツ(草蘇鉄)[別名:ガンソク] コウヤワラビ科クサソテツ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の明るい草原や湿地に生育する夏緑性のシダ植物。

丈は60-160cm。根茎は直立し、叢生し、地下茎を出して広がる。葉は2形。栄養葉は鮮緑色で、薄い草質、葉身は長さ50-100cm、幅18-25cm、倒卵形~倒卵状披針形、2回羽状中裂~深裂。羽片は40-60対つき、葉先の羽片は急に小さくなり、下部の羽片は次第に小さくなり、基部近くまで、小羽片がつく。裂片は円頭、基部の裂片だけ鋭頭。胞子葉は秋に出て、冬も残る。胞子葉は栄養葉より小さく、長さ20-40cm、幅1-8cm、 倒披針形で褐色。

※ 名は、太く直立する根茎やその先端から広がる葉の様子がソテツを思わせることから。
   若芽はコゴミと呼ばれ、アクがなく、歯ごたえが良いので、よく食用にされる。

 [近縁種]
   イヌガンソク:暖地の暗い林下などに生え、葉の下部の羽片がクサソテツほど小さくならない。
          胞子葉はクサソテツより小さい。


主写真撮影日:2016-04-20   撮影地:東京都八王子市 長池公園
撮影者:MOMO