コツボゴケ

学名:Plagiomnium acutum  

コツボゴケ(小坪苔) チョウチンゴケ科ツルチョウチンゴケ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、低地から山地の湿った土の上や岩上に生育する雌雄異株の蘚類。

匍匐してランナーのように茎が伸びる。植物体は鮮緑色。茎はよく分枝し、仮根が密生し、枝は長さ2-3cm。葉は長さ2-3mm、幅1.5-2.5mmの倒卵形~広卵形、基部で狭く、先が尖る。葉縁には明瞭な舷があり、葉の上半部に鋭い歯がある。中肋は太く、葉先に達する。葉身細胞は長さ20-25μmの不規則な六角形、厚壁。雌雄異株。雄株には雄器盤ができる。蒴柄は長さ2-3cm、黄色。蒴は長卵形。

※ 名は、苔が胞子を飛ばす朔の形が小さな壺に似ていたことから。
  茎は横に這うものと直立するものがある。
 [近縁種]
  ツボゴケ:雌雄同株、山地に多く葉身細胞の大きさにややバラツキがある。


主写真撮影日:2016-04-12   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO