学名：Prunus lannesiana var. speciosa
オオシマザクラ(大島桜) バラ科サクラ属本州の房総半島・三浦半島・伊豆半島と伊豆諸島に自生し、植栽もされる落葉高木。
樹高は8-15m、幹径50-200cmになる。樹皮は暗灰色で濃褐色の皮目が目立つ。葉は互生、葉身は長さ8-13cm、幅5-8cmの倒卵状長楕円形～倒卵状楕円形。先端は尾状に長く伸び、基部は円形、ときに心形。縁には重鋸歯がある。鋸歯の先端は芒状に長く伸びる。質はやや厚く、表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。両面とも無毛。葉柄は長さ1.5-3cmで無毛。上部に蜜腺が2個ある。花は葉の展開とほぼ同時に開花する。前年枝の葉腋に白色の花が散形状または散房状に3-4個付く。花序の柄は長さ1.5-2.5cm。花は径3-4cm。花弁は5個、長さ1.5cmほどの広楕円形で先端は切れ込む。雄蕊は24-32個、雌蕊は1個。萼筒は長さ7-8mmの長鐘形。萼片は長さ6-7mmの披針形、縁には鋸歯がある。花柄は長さ2-4cmで無毛。苞は倒卵形で、中間から上部に鋸歯がある。
花期は3月下旬～4月上旬。
果実は核果、径1.2cmほどの球形で、5-6月に黒紫色に熟す。核は扁平な楕円形。
※ 名は、伊豆諸島の大島などに多く自生することから。
主写真撮影日：2016-04-06 撮影地：神奈川県川崎市麻生区 (植栽)
撮影者：MOMO