ヤセウツボ

学名:Orobanche minor  

ヤセウツボ(痩靫) ハマウツボ科ハマウツボ属

ヨーロッパ原産の帰化植物で、本州・四国の、畑地・牧草地・道端などに生育する寄生植物の1年草。

丈は15-40cm。無葉緑の寄生植物で全体に短い腺毛を持つ。葉は鱗片状に退化して先は細く尖り、無柄で茎を抱く。花は唇状花で長さ12-15mm、上唇は先が凹み、下唇は3裂し中央の列片が最も大きく縁は波型に切れ込む。葉とほぼ同形の包葉の腋に付き無柄。萼は正中線に沿って基部まで2裂、左右それぞれもやや深く2裂、先端は尖る。花冠は淡黄色で紫色の条や斑点がある。雄蕊4個、雌蕊1個、柱頭は大きい。
花期は4-5月。
果実は蒴果。

※ 名は、ハマウツボの仲間でそれより細いことから。ウツボとは矢を携帯するための筒状の容器で、花の形が似る。
  多様な植物に寄生し、在来種や牧草の生育を抑制する恐れがあり、要注意外来生物に指定されている。
  マメ科に多く寄生するが、セリ科、キク科、フウロソウ科、ナス科にも寄生する。


主写真撮影日:2016-05-05   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO