ジンガサゴケ

学名:Reboulia hemisphaerica subsp. orientalis  

ジンガサゴケ(陣笠苔) ジンガサゴケ科ジンガサゴケ属

日本全土の、やや湿り気のある土上や石垣・岩上に生育する苔植物。

葉状体は二又状に分枝し、長さ1-4cm、幅5-7mm、背面の縁が紅紫色を帯びる。腹面も紅紫色を帯び、腹鱗片は2列に付き、紅色、広三日月形、毛のように細い披針形の付属物が2個ある。雌雄同株。雌器托は葉状体の先端又は短腹枝に付き、長さ約1-2cmの柄があり、柄に1本の溝がある。雌器床は陣笠形、縁が3-5浅裂する。包膜は裂片の下面につき、縦に2裂する。雄器托も葉状体の先端又は短腹枝に付く。雄器床は無柄、盤状で鱗片に囲まれる。無性芽は付かない。弾糸は長さ約10μm。
胞子は早春に熟し、黄褐色、直径60-90μm。

※ 名は、雌器床が陣笠の形に似ていることから。


主写真撮影日:2016-03-29   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO