イヌシダ

学名:Dennstaedtia hirsuta  

イヌシダ(犬羊歯) コバノイシカグマ科コバノイシカグマ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、日照の良い崖地に生育する夏緑性シダ。

丈は20-40cm、夏緑性だが、暖地では秋葉は冬を越す。全体に白色の軟毛を開出し、小形。根茎は匍匐して短く、灰色の長毛を密生する。葉柄は長さ9-14cm、径約1mm、わら色で、灰色の長毛が密生する。中軸も同色、毛が密生する。葉はやや2形。胞子葉は直立しやや長く、栄養葉は横に広がる。葉身は長さ10-20cm、幅4.5-7.5mm、黄緑色で草質、毛が密生し、披針形、2回羽状複葉、縁が鋸歯状になる。胞子葉は裂片の縁に胞子嚢群(ソーラス)を付け、包膜はコップ状で有毛。

※ 名は、白い毛が密生する様子をイヌに例えたとの説があるが、定説ではない。
 [近縁種]
  コバノイシカグマ:葉幅が15-20cmと広く、3-4回羽状複葉、三角状長楕円形。
  オウレンシダ  :無毛で光沢がある。


主写真撮影日:2016-04-20   撮影地:東京都八王子市 小山内裏公園
撮影者:MOMO