ネジクチゴケ

学名:Barbula unguiculata  

ネジクチゴケ(捻口苔) センボンゴケ科ネジクチゴケ属

北海道・本州・四国・九州の、低地の地面・山地の日照の良い場所などに生育する蘚類。

植物体は小形~大形、不透明な黄緑色、鮮やか。茎は中心束があり、直立し、高さ1-2cm、分枝はほとんどない。葉は乾くと捻じれ、長さ1-2.5mmの狭舌形~広卵形、微凸頭、全縁、基部で狭く反曲する。葉の上部~中部の葉身細胞は8-12µm幅、方形でC字形パピラがあって輪郭がやや不明瞭、下部の葉身細胞は大きく、楕円形、平滑、ほぼ透明。中肋は弱い竜骨状となり、葉先からやや突出する。中肋の背面の表皮細胞は線状惰円形、1列に並んだパピラがある。雌雄異株。雌苞葉は卵状披針形、鋭尖。
蒴柄は長さ10-15mm、上部は黄褐色、下部は赤褐色。蒴は直立し、円筒形、気孔が多数ある。蒴帽は僧帽形。蓋は長い嘴がある。口環はない。蒴歯は32本あり、強く捻じれる。胞子は直径8-11µm。無性芽はつかない。

※ 名は、蒴歯と呼ばれる蒴の先端部にある歯が長い糸状で、強く捻れていることから。


主写真撮影日:2016-02-18   撮影地:神奈川県愛川町
撮影者:MOMO