学名:Pottiaceae  

センボンゴケ科

マゴケ植物門センボンゴケ目に属する蘚類。

茎は直立し、葉は狭披針形~舌状。中肋の横断面に普通ガイドセル(中肋のほぼ中央部にある大形で丸い細胞)やステライド(中肋内部にある厚壁の細胞からなる組織)がある。葉は普通全縁、ときに上部に鋸歯があり、普通鋭頭。葉身細胞は普通葉の上部で緑色で、方形~丸みを帯びた方形、パピラ(乳状突起)かマミラ(細胞の表面にある凸レンズ状の膨らみ)があり、葉の下部で大きくなり矩形、普通透明で平滑。葉腋や葉・仮根上に無性芽を生じる。蒴歯は16-32本、ときに退化して欠くが、よく発達したものでは直立するか捩じれ、普通表面に微小なパピラが密生する。幅広い環境に生育するが、特に石灰岩地域に多い。
全地球的には135属余、3200種余が存在し、日本では24属78種がが知られる。
ツチノウエノコゴケ、ハマキゴケ、ネジクチゴケが園芸用に用いられる。