キンキマメザクラ

学名:Cerasus incisa var. kinkiensis   

キンキマメザクラ(近畿豆桜)[別名:ヤマヒガン] バラ科サクラ属

長野・富山・石川・福井・愛知の各県と近畿・中国地方の露岩上や蛇紋岩地・石灰岩地などに生育する落葉小高木。

樹高は5-7m。葉は互生。葉身は長さ5-6cm、幅2-5cmの倒卵形~広倒卵形。先端は尾状に長く伸び、縁には欠刻状の重鋸歯がある。葉柄は長さ6-8mm、蜜腺は葉柄の上端か葉身の基部に付く。葉の展開前またはほぼ同時に開花する。花は白色または淡紅色で径1.5-2cm、下向きに咲く。花弁は5個。柱頭は雄蕊の葯より長く突き出ることが多い。萼筒は長さ7-10mmの細長い鐘形。萼片は長さ3-5mmの披針形または楕円形、全縁で縁に毛がある。
花期は3-4月。
果実は6月に黒色に熟す。

※ 稀に若芽や萼が緑色のものがあり、ミドリキンキマメザクラと呼ばれる。


主写真撮影日:2016-03-17   撮影地:東京都八王子市 多摩森林科学園 (植栽)
撮影者:MOMO