カワヅザクラ

学名:Cerasus lannesiana ‘Kawazu-zakura’  

カワヅザクラ(河津桜) バラ科サクラ属

オオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種と推定される桜で、各地に植栽されている落葉小高木。

樹高は5-10m。樹皮は紫褐色で光沢があり、若枝は褐色、無毛。葉は開花後に展開する。成葉は倒卵状楕円形で先は尾状鋭尖形、基部は円形、長さ12.5-15.0cm、巾6-6.8cmで厚い。縁は単鋸歯だが、重鋸歯が混じり、鋸歯の先は芒状、腺はない。表面は濃緑色、裏面は淡緑色、両面共に無毛。側脈は約10本。葉柄は長さ2.0-2.2cmで無毛、上部に1対の蜜腺がある。托葉は長く、分岐が多い。早咲きの桜で、淡紅紫色の花を約1カ月間付け続ける。花径は約3cm、花弁は横に広く円形に近い形。先端には切れ込みがあり、縁のほうが色が濃い。
花期は1月下旬-3月上旬。
果実は、ほぼ球形、径0.9-1.3cm、黒紫色に熟す。

※1955年頃に静岡県賀茂郡河津町で発見されたことから命名された。


主写真撮影日:2014-03-12   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO