ヤマヤブソテツ

学名:Cyrtomium fortunei var. clivicola  

ヤマヤブソテツ(山藪蘇鉄) オシダ科ヤブソテツ属

東北地方中部以南の本州・四国・九州の、林内・林縁や石垣などに生育する常緑のシダ植物。

丈は50-100cm。葉柄基部に長楕円状披針形で茶色~黒褐色の鱗片が付く。側羽片は5-10対が普通。葉は光沢のない厚い紙質で、淡緑色。羽片の基部の耳垂がヤブソテツよりはっきりし、羽片の幅が3cm以上と広いのが特徴。羽片先端部には、はっきりした鋸歯がある。ソーラスは全面に散在し、葉の縁寄りから付く。包膜はやや大きく円形で、灰白色、辺縁が不規則に切れ込むものも多い。羽片の形や光沢などは変異が多い。

※ ヤブソテツの変種。

 [近縁種]
  ヤブソテツ   :側羽片の幅が狭く、側羽片は15-25対付く。
  テリハヤブソテツ:葉質が硬くて薄く、光沢があり、羽片がやや短く、先が滑らかに細い。また、包膜がやや大きい。
  オニヤブソテツ :葉の表面に光沢のあり、包膜の中心部が黒くなる。
  ナガバヤブソテツ:オニヤブソテツに似て、葉の質がやや薄く、耳垂が無く、羽片基部が楔形。
           葉に光沢があり、包膜の中心部が黒くなる。


主写真撮影日:2016-02-18   撮影地:神奈川県愛川町
撮影者:MOMO