ヒマラヤトキワサンザシ

学名:Pyracantha crenulata  

ヒマラヤトキワサンザシ(ひまらや常磐山樝子)[別名:カザンデマリ、ピラカンサ] バラ科タチバナモドキ属

ヒマラヤ原産で、花や果実を鑑賞するために植栽される常緑低木。

樹高は2-6m。枝は刺が小さく、トキワサンザシのように枝と刺の中間的なものが殆んどない。葉は互生し、表面には光沢があり、無毛で長さ2-5cmの長楕円形~披針形。縁には細かな鋸歯がある。トキワサンザシより幅が狭い。短い枝の先に散房花序をだし、白い花を多数咲く。花弁は 5個。花序は無毛。
花期は5-6月。
果実はナシ状果。径約10mmの平たい球形で、鮮紅色または橙紅色に熟す。

※ 名はヒマラヤ地方原産のトキワサンザシの意で、トキワサンザシは実が サンザシ(山櫨子)に似ていて、常緑であることから。
 ピラカンサは属名で、日本ではトキワサンザシ、タチバナモドキと、ヒマラヤトキワサンザシの総称として使われることが多い。
 園芸種は、雑種も作られているため、区別が難しいものも多い。

 [近縁種]
  タチバナモドキ:中国原産。葉は長さ5-6cmの狭長楕円形~狭倒卵形。葉裏に灰白色の毛が密生する。
          果実は橙黄色に熟す。
  トキワサンザシ:西アジア原産。葉はヒマラヤトキワサンザシより幅が広く、長さ2-4cmの倒卵形~狭倒卵形。
          両面とも無毛。
          花序には細毛がある。果実は鮮紅色に熟す。


主写真撮影日:2015-12-20   撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実、植栽)
撮影者:MOMO