イワガネソウ

学名:Coniogramme japonica  

イワガネソウ(岩が根草) イノモトソウ科イワガネゼンマイ属

北海道南部・本州・四国・九州・沖縄の、山地の林床や暗い林縁に生育する常緑のシダ植物。

丈は70-140cm。大型で、1m以上になる。根茎は匍匐する。葉柄は長さ30-50cm、径3-5mm、わら色~栗褐色、上部は緑色。葉身は両面無毛、幅20-40cm、楕円状三角形~卵状三角形、単羽状葉。羽片は基部が最も大きく、長さ20-35cm、幅10-15cm、2回羽状に分裂し、小羽片が1-3対つき、柄は長さ1-2cm。頂羽片は長さ20-28cm、幅2.5-4cm。側羽片は3-5対付く。羽片は狭長楕円形、全縁又は細鋸歯、羽先が次第に細くなる。 胞子嚢群(ソーラス)は葉脈に沿って線形、網目状に結合し、縁近くまで広がるが、縁までは達しない。

※ 名は、岩の下あたりに生育することから。
 [近縁種]
  チチブイワガネ :イワガネゼンマイの変種で、葉の両面に毛がある。
  ウラゲイワガネ :イワガネゼンマイの変種で、葉裏だけに毛があるもの。
  イワガネゼンマイ:葉先が急に細くなって尾状になり、葉脈が平行に分岐し、網目にならない。
  イヌイワガネソウ:イワガネゼンマイとイワガネソウの交雑種。
           葉脈がところどころ網目になる。  


主写真撮影日:2016-01-10   撮影地:神奈川県鎌倉市 鎌倉中央公園
撮影者:MOMO