ヤドリギ

学名:Viscum album subsp. coloratum  

ヤドリギ(寄生木、宿木)[別名:ホヤ、トビヅタ] ビャクダン科ヤドリギ属

北海道・本州・四国・九州で、エノキ・ケヤキ・ブナ・ミズナラ・シラカバ・サクラなどの落葉広葉樹に寄生する常緑小低木。

丈は50-80cm。枝は二叉分岐を繰り返して広がる。葉は対生。葉身は長さ2-8cm、幅5-10mmの倒披針形~箆形で、全縁。革質で厚く、両面とも無毛。雌雄別株。雄花は3-5個、雌花は1-3個ずつ付く。雄花の花被は厚く、上部は4裂する。雌花は4裂した花被に淡緑色の短い花柱が囲まれる。
花期は2-3月。
果実は液果。径6-8mmの球形で、10-12月に淡黄色に熟す。種子は粘液質の果肉に包まれ、鳥の嘴に付着したり、消化されないため糞と一緒に排泄されたりして、散布される。

※ 名は、他の木に寄生する植物、すなわち他の木に宿る植物であることから。

 [近縁種]
  アカミヤドリギ:果実の色が橙黄色になる品種。


主写真撮影日:2015-12-29   撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実)
撮影者:MOMO