トクサ

学名:Equisetum hyemale  

トクサ(砥草、木賊) トクサ科トクサ属

北海道・中部地方以北の本州の、林内や湿った場所に群生する常緑シダ。

丈は10-100cm。栄養茎と胞子茎には差がない。茎は中空、径2.5-17mmの線状で、節があり、分岐しない。質は硬く、縦に14-50本の隆条線があり、隆条の上に2列の細かい点が並ぶ。茎の節にある葉鞘は黒色、上部の歯牙は膜質で落ちやすい。胞子嚢穂は長さ1-3cm、茎の先に付く。
胞子穂は6月頃、成熟する。

※ 名は、砥(と)ぐ草の意。「木賊」は漢名で、木をそこなう、すり減らすという意。
 表皮細胞の細胞壁にケイ酸が蓄積して硬化し、砥石に似て茎でものを研ぐことができる。
 観賞用などの目的で栽培されることも多い。

 [近縁種]
  イヌドクサ:茎が3-5mmと細く、下部の節に枝を輪生する。


主写真撮影日:2015-10-12   撮影地:神奈川県横浜市泉区 天王森泉公園
撮影者:MOMO