学名:Ophioglossaceae  

ハナヤスリ科

大葉類ハナヤスリ目に属するシダ植物。

大部分は地上性の小型の植物で、着生植物になるものもある。形態は様々だが、その基本的な構造は共通している。栄養葉一枚に数本の根を持つのが基本的な植物体で、成長するにつれて葉の基部にある柄の部分(担葉体)から、より大きな葉を出す。葉が出る時に、蕨巻状でないのもシダ類では異例。根は枝分かれが少なく、太いものが数本ある。また、茎の維管束の配列が他のシダ類とは異なり、種子植物のそれに似た真正中心柱の形であることも独特。成体では葉の上の分枝として胞子葉をつける。胞子葉は栄養葉の基部かその近くから枝が出て、栄養葉の葉身の面から上向きに出るので、全体としては立体的な構造をとる。外見的には、広がった葉の間から穂が伸びているように見える。
全地球的には、3属70種ほどが存在する。