コバノヒノキシダ

学名:Asplenium sarelii  

コバノヒノキシダ(小葉の檜羊歯) チャセンシダ科チャセンシダ属

東北地方南部以南の本州・四国・九州の、日照の良い山野の岩上や石垣に生育する常緑シダ植物。

丈は、10-30cm。根茎は短く、斜上し叢生する。葉柄基部の鱗片は糸状、黒褐色格子状。葉は紙質で、濃緑色~灰緑色。葉身は広披針形~長楕円形、2回羽状複葉。下部羽片はやや短くなる。最下羽片は卵形で、幅より長さが倍以上長い。裂片の先には数個の鋸歯があり、基部は楔形。中軸の溝の中央が盛り上がる。胞子嚢群(ソーラス)は線状惰円形、裂片の中間に付く。

※ 名は、同属のヒノキシダより、さらに小さな葉を持つことによる。
 [近縁種]
  トキワトラノオ:葉が厚く、光沢があり、深緑色。最下羽片が三角形で、幅と長さがほぼ等しい。
  イワトラノオ :陰湿な場所に生え、中軸の溝の中央が盛り上がらない。
  アオガネシダ :小羽片、裂片の幅が狭く、全体に鋭角で、中軸の溝の中央が盛り上がらない。
  コウザキシダ :胞子嚢群が裂片の縁に付く。


主写真撮影日:2015-12-23   撮影地:東京都青梅市
撮影者:MOMO