フモトシダ

学名:Microlepia marginata  

フモトシダ(麓羊歯) コバノイシカグマ科フモトシダ属

東北地方南部以南の本州・四国・九州・沖縄の、山麓のやや乾いた林床に生育する常緑シダ。

丈は60-100cm、根茎は径4-5mm、赤褐色の毛が密生する。葉柄はわら色で硬く、長さ50-70cm、基部は根茎と同じ毛があり、毛の量は変化する。中軸や羽軸の腹面には黄褐色の短毛がある。葉の両面などにも毛があり、全体に毛が多い。葉身は厚めの紙質~草質、長さ約70cm、幅25cm以下の卵状披針形~披針形、単羽状葉、先が長く尖る。羽片は22-25対ほど付き、長さ5.5-8cmの線状披針形、先が尖る。羽片の基部は耳状に張り出す。胞子嚢群(ソーラス)は裂片の縁に寄って付く。包膜はポケット状、長毛がある。

※ 名は、山麓に多く生育することから。
  
 [近縁種]
  ケブカフモトシダ :フモトシダの変種。葉柄、中軸に毛が密生する。
  クジャクフモトシダ:フモトシダとクジャクシダの自然交配種。
            フモトカグマに似るが、羽片の基部が沿着し、羽片が完全には独立しない。
  フモトカグマ   :葉身が2回羽状複葉、羽片が独立する。羽軸の表面に密に毛がある。
            千葉県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県に分布。


主写真撮影日:2014-07-13   撮影地:東京都八王子市 小仏城山
撮影者:MOMO