オクマワラビ

学名:Dryopteris uniformis  

オクマワラビ(雄熊蕨) オシダ科オシダ属

本州・四国・九州の、林床や林縁・日陰の道端・石垣などに生育する常緑のシダ植物。

丈は50-80cm。根茎は短くて太く、葉は叢生する。葉柄はわら色、長さ15-25cm、基部の鱗片は密に付き、黒褐色~黄褐色。葉はやや厚い革質。葉身は長さ40-70cmの長楕円形~長楕円状披針形、 2回羽状深裂、下の方まで同幅。羽片は長さ9-11cm、幅1.5-2cmの披針形、先が尖り、基部は広楔形で、短い柄がある。羽片は先端部では中裂、基部では全裂し、小羽片となる。小羽片は長楕円形、円頭で、細かい鋸歯がある。胞子嚢群(ソーラス)は葉の上部半分の羽片に3-6対つき、包膜は全縁、早落性。

※ 名は、クマワラビに似ていて全体的に大型で丈夫であることから。
 [近縁種]
  クマワラビ    :葉の先端部の縮小した羽片だけに胞子嚢群がつき、胞子を出すとこの先端部が枯れる。
            下部の羽片が短く、裂片の先が尖る。
  アイノコクマワラビ:クマワラビとオクマワラビの雑種。
            上半分はオクマワラビに似て、下半分はクマワラビに似る。   


主写真撮影日:2013-12-16   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO