コゴメガヤツリ

学名:Cyperus iria  

コゴメガヤツリ(小米蚊帳吊) カヤツリグサ科カヤツリグサ属

本州・四国・九州・沖縄の、耕地や道端・湿地などに生育する多年草。

丈は30-50cm。茎は3稜形、叢生し、直立する。葉は幅2-6mm。葉状の苞は2-3個付き、その間から長さ約15mmの花序を多数出す。小穂は長さ3-10mmの線形、開出せず、軸に沿って斜上し、黄色がかって米粒のように見える。鱗片は膜質、緑色の中肋がわずかに突出する。
花期は7-10月。
果実は長さ約1mmの3稜のある倒卵形。果実は褐色に熟すと、鱗片をつけて落ちる。

※ 名は、スゲの仲間で、海岸の砂地によく生えることからだが、実際はスゲ属ではなくカヤツリグサ属の草。
 根茎から生薬の香附子(こうぶし)になる。
 [近縁種]
  キハマスゲ   :帰化種で、花穂の色が黄緑色で、塊根が球形。食用ガヤツリとも呼ばれる。
  セイタカハマスゲ:帰化種で、ハマスゲに似てより大型、塊根はない。
  スナハマスゲ  :沖縄県八重山諸島に自生し、ハマスゲに似るが、より小穂が太い。


主写真撮影日:2012-08-15   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO