スギ

学名:Cryptomeria japonica  

ヒノキ(杉)ヒノキ科スギ属

本州・四国・九州(屋久島まで)の山地の、沢沿いに多いが、岩上や湿原周辺にも生育する常緑針葉樹の高木。人工林として多く植栽されている。

樹高は大きいものでは50m、幹径2mに達する。樹冠は円錐形。樹皮は赤褐色で厚く、縦に裂けて剥がれ落ちる。葉は、長さ約1cmの鎌状の針形で、螺旋状に配列する。基部は次第に細くなり、枝に流れる。枯れると小枝ごと落ちる。冬には赤褐色になり、春にはまた緑色になるが、稀に冬も赤くならないものがある。雄花は淡黄色で長さ5-8mmの楕円形、枝先に多数付く。花粉は風媒花の中でも特に小さくて軽く、遠方まで運ばれる。雌花は緑色で、径2-3cmの球形、枝先に1個ずつ下向きに付く。
花期は3-4月。
球果は径約2cmほどで、10-11月に熟す。木質の果鱗が20-30個あり、各果鱗には種子が2-5個付く。種子は長さ5-6mmの長楕円形で、縁には狭い翼がある。

※ 名は、幹が直立することから、直木(スキ)が変化したものとされる。すくすくと立つ木の意味という説もある。


主写真撮影日:2013-09-09   撮影地:神奈川県南足柄市 大雄山
撮影者:MOMO