学名:Eriobotrya japonica
ビワ(枇杷) バラ科ビワ属中国原産とされているが、山口県と福井県で自生地が発見され在来種の見解もある、果樹として栽培される常緑高木。
樹高は6-10m、樹皮は灰褐色で横皺がある。若い枝には褐色の綿毛が密生する。葉は互生。葉身は長さ15-20cmの広倒披針形~狭倒卵形。先端は尖り、基部は次第に細くなって葉柄に続く。表面は無毛で光沢があり、普通縁の上半部に粗い鋸歯がある。裏面には褐色の綿毛が密生する。花は長さ10-20cmの円錐花序に芳香のある小さな花が100個前後付く。花は各径約1cm、花弁は白色で5個ある。花弁の内側の下部、萼、花序には褐色の綿毛が密生する。
花期は11-1月。
果実は、ナシ状果。径3-4cmの広楕円形で、5-6月に黄橙色に熟す。果実は始め綿毛があるが、後に無毛。果実の頂部には内側に曲がった萼片が残る。
※ 名は、果実の形が楽器の琵琶に似ていることから。
果実は果肉は甘く、生食されるほかに缶詰などに加工されるほか、ゼリーなどの菓子、ジャム等にも加工される。
葉や実は、生薬にも使われる。
主写真撮影日:2013-06-06 撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実)
撮影者:MOMO