イチジク

学名:Ficus carica  

イチジク(無花果、映日果) クワ科イチジク属

西アジア原産で、果樹として栽培される雌雄異株の落葉小高木。

樹高は4-8m。葉身は長さ20-30cm、幅15-25cmで掌状に3-5中裂する。日本で栽培されるのは雌株で、受粉しなくても果嚢が熟す品種。海外にはイチジクコバチによる総粉が必要な品種もある。
花期は5-8月。
花嚢は長さ5-7cmの倒卵形で、9-10月に褐色~紫黒色に熟す。

※ 名は、中国では「無花果」と書き、その異名として「映日果(インジークォ)」がり、これが後イチジクをなったという説。また、日本の古書には『一月にして熟すゆえに一熟と名づく』という記述があり、さらには「一日一熟す」などからイチジクは”いちじゅく”がなまったという説もる。
 花は隠頭花序という形態で、花軸が肥大化した花嚢の内面に無数の花(小果)を付ける。花期は初夏。

 [イチジク属の在来種]
  イヌビワ     :生育地は関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄。
  ハマイヌビワ   :生育地は奄美諸島と沖縄。
  ホソバムクイヌビワ:生育地は奄美諸島と沖縄。
  オオバイヌビワ  :生育地は奄美諸島と沖縄。
  ギランイヌビワ  :生育地は八重山諸島。
  オオイタビ    :生育地は千葉県以西の本州・四国・九州・沖縄。
  イタビカズラ   :生育地は福島・新潟県以西の本州・四国・九州・沖縄。
  ヒメイタビ    :生育地は千葉県以西の本州・四国・九州・沖縄。
  ガジュマル    :生育地は鹿児島県(屋久島以南)・沖縄。
  アコウ      :生育地は紀伊半島・四国・九州・沖縄。


主写真撮影日:2015-10-25   撮影地:東京都奥多摩町 (果実)
撮影者:MOMO