アツバキミガヨラン

学名:Yucca gloriosa  

アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)[別名:アメリカキミガヨラン] キジカクシ科イトラン属

北アメリカ原産で、観賞用に栽培される常緑性低木。

丈は0.5-2.5m。葉は固く幅2-3.5cm長さ50-70cmで先端は尖り、折れ曲がらない。花は乳白色、鐘形であまり開かない。雄蕊は6個、花糸の上部から急に外側に曲がり、先端に葯が付く。雌蕊は淡緑色の子房からクリーム色の花柱が出て、柱頭が3裂するが、子房から花柱にかけてくびれているので外見上雌蕊は3個あるように見える。
花期は6-7月および10-12月。
日本では、花粉を媒介するユッカ蛾がいないため、ほとんど結実しない。

※ 和名は、学名の種小名「グロリオサ(栄光のある)」という意味を「君が代は栄える」と解釈して名づけられた。
 [近縁種]
  キミガヨラン:アツバキミガヨランに似ているが葉がやや細長く、花茎も短い。葉は、外側に折れ曲がる傾向がある。
  センジュラン:樹高は4-6m、葉は長さ40cmで先端が針のように尖り、縁に細かい鋸歯がある。
         アメリカ・メキシコ・ジャマイカ原産。
         葉の端に黄色の入るものはキンポウラン、若葉に黄色、白色の条線が入るものはサンシキセンジョウランと
         呼ばれる。
  イトラン  :樹高は75-120cm程で葉は長さ30-50cm、日本での開花時期は6月から7月、花茎は90-180cm(最長3m)
         程に伸びる。
         原産地はアメリカ合衆国の南東部。
         葉は先端が垂れ、縁から白い繊維が剥離する。


主写真撮影日:2015-11-03   撮影地:東京都千代田区(植栽)
撮影者:MOMO